感染管理のスペシャリスト資格

ウイルスを原因とした食中毒の場合、周囲へ感染する恐れがあります。その場合、院内感染を防ぐための措置を取らなければなりません。院内感染を回避するスペシャリストとして活躍するのが、ここで紹介する感染管理認定看護師です。

感染管理のスペシャリスト資格

院内感染対策の専門家

食中毒が発生した際に真っ先にすべきなのが院内感染対策です。非常事態に陥る前にあらゆる予防策を講じるだけでなく、日頃から指導を徹底し、院内感染を防がなければなりません。食中毒は年間を通して発生しやすい病気です。例えば、5月から9月にかけて増えるのは腸管出血性大腸菌やサルモネラ菌などを原因とした細菌性中毒です。11月から3月にかけては感染性胃腸炎やノロウイルスを原因としたウイルス性の食中毒が増えます。また、農薬や殺虫剤、きのこなどの自然毒を原因とした食中毒も年間を通して発生します。
食品や器具、動物などを介して感染する食中毒に対して最も効果的な予防法は手洗いです。手指衛生については日頃から徹底していると思いますが、より効果的な方法とタイミングを理解しておくことが大切です。院内感染を防ぐためには、専門的な感染管理が必要不可欠なのです。

主な業務

感染管理認定看護師は通常の病棟業務を行いつつ、感染管理についての専門知識とスキルを活かして日頃から感染管理を行っています。院内巡視による感染管理や情報共有のための会議へ参加しつつ、有事の際にはチームの先頭に立って感染症対策を進めていきます。医療監視が入る前は特に注意して手指衛生の徹底に努めます。手洗いには細かい手順があるため、その工程をスタッフが守っているかなどを評価します。

感染管理認定看護師になる

患者だけでなく、そのご家族や現場で働くスタッフなど、すべての人を感染症から守るのが感染管理認定看護師の役割です。効果的な感染管理を行うためには、感染症学や疫学、微生物学などにも精通していなければなりません。今の職場が感染管理認定看護師を必要としているのであれば、職場が資格取得をバックアップしてくれるかもしれません。
感染予防の基本である手指衛生は、感染管理認定看護師1人だけが頑張っても効果がありません。周囲のスタッフや患者に対して、感染予防の意識を高めてもらうように働きかける必要があります。そのため、コミュニケーション能力も重要といえるでしょう。食中毒ケアの専門家を目指すのであれば必ず取得しておきたい資格なので、まずは今の職場で働きながら資格取得が可能なのかを確認しておきましょう。以下に、認定看護師の概要や取得までのルートを記載した公益社団法人日本看護協会のサイトを紹介しますので、こちらも確認してください。

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